1960年代 ウィリアム・ワイラー -

1966 おしゃれ泥棒

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『おしゃれ泥棒』
パリの美術館の清掃用具入れ。この暗く狭い小部屋が本作の重要な舞台となります。

贋作作家が作ったニセのヴィーナス像が美術館に展示されるのですが、科学鑑定が行われることがわかって、贋作作家の娘がプロの泥棒とともに盗み出そうとする犯罪コメディです。

オードリー・ヘップバーンなら、おなじワイラーの『噂の二人』やジンネマン『尼僧物語』の系統のほうが好きなのですけど、緻密な人物描写を得意とするワイラーが作ったこのばかばかしいコメディは、なかなか魅力的な作品なのです。

広い意味でケイパーものといってもいい本作は、楽しい犯罪実行シーンが見どころです。

作品のイメージを的確に表した邦題もぴったりです。

『おしゃれ泥棒』How to Steal a Million

監督:ウィリアム・ワイラー

ニコル:オードリー・ヘプバーン
探偵デルモット:ピーター・オトゥール

★ほかのウィリアム・ワイラー監督作品は、こちらで。

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